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こんにちは! かわべまゆみです。1999年に東京から島根県に夫のUターンにお付きIターンして参りました。
そこで待っていたのは、笑いが止まらないほどハッピーでエキサイティングな田舎暮らしの日々でした。

かわべまゆみ過去日記

怒り…そして決心

恥を承知で…

今日お昼前に夫から電話が入った。「今、信金さんから、『お父さんがまとまったお金を下ろそうとしているけれど、大丈夫ですか?』と電話があったのだけれど、心配だからちょっと行ってみて。自分もすぐ向うから…」とのこと。
信金さんは、桜江サロンの目の前。すぐにかけつけると父がいた。事情を聞くと「今日知らない人が来て『私達は、○○社の本社から来た。あなたは、当社のニセモノの業者にだまされたので、大変なことになっている。そのお金をすぐに払わないと訴訟になるので、訴訟になれば、現在の借金から余分に70万円弁護士の費用がかかる。そうならない様にしてあげるから借金だけでもすぐに返した方がいい』といわれた」とのこと。(あいまいな父の表現から推測すると…)
請求されたのは、200数十万円だが、今すぐに用意できるのは、53万円だと父が答えると、今日はそれでいいので、今からおろしてくる様にと言われたから、預金を下ろすために信金さんを訪れたのだという。
これまでも、父は何度も様々なところから高額な商品を買わされたり、そのローンを半額にしてあげるから、今すぐ000万円用意して、などとだまされたりしている。そんなことがあったから、信金さんも心配して夫に連絡をしてくれたのだ。
父がもらったという○○社の男性の名刺があったので、○○社の本社に電話をすると、「その名刺の人物は2年前に退社している」とのこと。父の購入履歴を聞くと、確かに○○社で商品を2回購入しているが支払いは済んでおり、「そういう用件で当社の人間が伺うことは無い。だまされないように気をつけてください」と言われた。
最近○○社のニセモノ業者を名乗り高額商品を売りつけるケースが多いとの事だが、今回は「ニセモノ業者が本物業者を名乗り、『ニセモノ業者事件』をネタにする」というかなり巧妙な手口。しかも、その本物業者を名乗るそのニセモノ業者は、「前に買った商品を見せて」と上がりこみ、まったく未使用の布団を一式自分たちの車に運びこんだという。
限りなく怪しい!!!
ということで、父にはサロンで非難してもらい、警察に通報した。駆けつけてくれた駐在さんと、夫と私と父と4人で父の家に戻ったが、彼らはあらわれない。その後3人の刑事さんまで来てくださった。(さすが、本物のデカは迫力がある…)事情を話すと、この様なケースは立件しにくいので、未然に防ぐためにも、通帳や印鑑をあなた方が預かった方がいいですよと、アドバイスされた。
数ヶ月前にも同じようなことがあったばかりなのに、その時も警察の人が来て大騒ぎになったのに、どうして言われるままにお金を払ってしまうのだろう・・・。
さらに父の家で偶然にも、ある領収書を見つけ、数週間前にも30万ほど何か払っていることがわかった。「これは何のお金?」と聞いても「わからない」という。
警察の人の話では、父だけではなく同様の被害にあっている高齢者が何人もいるようだ。
わずかな年金で質素に暮らすお年寄りに、必要もないものを高額で売りつけたり、してもいない借金をさもしているかの様に言って、判断ができない人間からだましとるなんて、本当に許せない。
めったに怒らない温厚でスーパーポジティブでお気楽な私だが、本日はまさに【怒髪天を突く】という思い。
父も長年まじめに働いてコツコツ貯めたお金のほとんどを既に失ってしまっている。
これまでも「何か売りつけられたり、お金を今すぐに用意しろなど言われたら、『息子夫婦の了解をとってくれ』と、言ってね」と、私達の名刺も渡してあるし、「とにかくお金を渡す前に、私達に電話をしてね」と言っているのだけれど、その時は「わかった」と答えながらも、そうはしてくれない。今日も信金さんから連絡が無かったら53万円を素直に渡しているところだった。。。。
ある人が、父に「どうして家に入れたり、欲しくも無いものを買ったりするの?」と、訊ねたら、「さみしいから・・・」と言っていたという。
父の気持ちを思うとつらいが、正直「実の子供でも都会から戻らずに一人暮しをしているお年寄りが多いのに、血のつながりもない養子縁組の私達夫婦が戻ってきただけでもいいじゃない。会おうと思えばいつでも会えるすぐ近くにいるんだし…。甘えないで欲しい…。」と、ついつい鬼嫁の様なことを思ってしまう。
でも、こんな鬼嫁の目にも涙。今日、夫と相談して改めて父と同居することを決心した。
ただ、私達と父は生活時間があまりにも違い、夜遅くにお風呂に入ったり、食事をしたり、話をしたり、テレビを見たりするのに、気を使うから父の寝室を増築しなければならない。家はそこそこ広いのだけれど父が今休んでいる部屋が、ちょうどキッチンやバストイレに近い場所なのだ。今の夫との2人の暮らしは、気楽だし快適だし、家に帰ると3歳児の様になりわがまま放題の私には、父との同居は、ストレスが貯まること100%確実なのだけれど…。

それにしても、父の様な被害者がこれ以上増えないように何とかしなければならない。父はまだ、私達がそばにいるから何とか最悪の状況を防げたけれど、身寄りの無い一人暮らしのお年寄りはとても多い。話し相手になってくれたから、断りきれないからと、ついつい不要な高額商品を買わされたり、巧妙な手口…いや稚拙な手口でもだまされる高齢者は表に出ない人も含めると相当な数にのぼるだろう。商売になってるからこそ、他県ナンバーの怪しい車が、この平和で静かな町に何台もやってきているのだ。あ~頭にくる。
彼らが人のいい寂しいお年寄りをだますのは、本当に赤子の手をひねるようなものなのだ。
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今日の日記は、我が家の恥をさらす様だけれど、家の恥だからと、こういう事件は表に出にくい。あえて、警鐘をならす思いでと、夫と相談して正直に本日のできごとを記載しました。

高齢者が安心して暮らせる地域作り、これも私達のNPO法人「結まーるプラス」の役割だと思います。この町を悪徳業者から守るために何かしなければ!
「私達を敵にするとこわいよ!」と、彼らに言ってやりたい。

日時: 2005年05月18日 17:12