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こんにちは! かわべまゆみです。1999年に東京から島根県に夫のUターンにお付きIターンして参りました。
そこで待っていたのは、笑いが止まらないほどハッピーでエキサイティングな田舎暮らしの日々でした。

エッセイetc

◎講演録・やまなみ大学にて-4

「田舎は魅力の玉手箱・宝の山発掘体験記!」
~都市と田舎の交流を目指して~


インターネットがつなぐココロの交流


このような「体験ツアー」や「定住サロン」の様子などは「月刊しまねiwamiマガジン」というホームページで情報発信をしているんですが、インターネットというのは、本当に便利なものだと思います。これまで、多くの方に参加していただき、定住されたり、温かい交流が続けられているのも、インターネット無しでは難しかったと思います。さっきお話したイギリス人のご夫妻も、もともとはホームページで、稲垣さんご夫婦の田舎暮らしの様子を知りメールを送って来られたんです。「私たちもあんな暮らしがしたいと思います。ついては桜江町を見て回りたいのでよろしくお願いします」と。そこで「そうですか」ということでご案内をした訳です。その後に「それじゃあさようなら」とはならずに、またメールで「いい家ありましたか?」返信メールで「今、探しています。仕事はありましたよ。」とかですね。そんなやりとりも、1人、2人ではなくいろんな方とメールを通して、あるいはホームページで空家情報や求人情報を掲載したりしてインターネット上で紹介しています。
 また、田舎暮らしツアーに参加していなくても、インターネットを通してツアーの様子を知ったり、いろんな人たちが知り合えたりというような場合もあります。ネット上の掲示板で「私の時はこうだった」「あれは楽しかったよ」というように。インターネットというと、いかにもココロを感じないメディアのような気がしますが、今の時代にココロを通わせるには、これほどぴったりのツールは中々ないんではないかと思います。それは、タイムリーであるということもありますし、遊びに来たい人、あるいは住みたいと思っている人、いろんな人が自由に出会え、24時間休むことなく情報が更新されていく、しかも誰でも入って良くて、情報がさらに情報を産み出していく・・実際にインターネットが人の輪をもっともっと強くて確実なものにしてくれていると感じます。
私もこうやって何時間かこっちにいますよね。帰ったらそういう方々からいろいろなメッセージが入っているんです。一人ひとりに返事はとても大変な時は、メーリングリストという便利な仕組みもあります。一カ所に送信すると同様の情報を求める方だけに届くという仕組みですね。また、今後は、動画やライブカメラなどいろんな最新技術を使って、都市と田舎とを結びネット上でもっともっと交流していきたい、同時に田舎の人たち同士も交流して行きたいという風に思っております。
 このようなお話をいたしますと、何かこの3年間でやりたい放題やって来たという感じがすると思いますが、実際には、悲しいこと、辛いこと、苦しいことも少しはありました。いくつか葛藤はあったんですが、一つお話をしますと、私は東京での仕事経験が長いためか、ややビジネスライクな点があります。それは20年間も東京で仕事をしていたらそうなりますよね。それがこの田舎では、まだまだ年功序列、男女差別が公然としていますから、たとえば、お座敷とかで座る時も、男性の年長から段々若くなってきて、次に女性の年長から段々若くなってきて、というような感じなんですよ。男性が上(カミ)女性が下(シモ)とかで、うるさいんですよね。まちがって女の人が上(カミ)なんかにでも行ったら、もうぼこぼこ・・じゃないですけどね(笑)。とにかく私は、女でしかもよそ者で若輩で、地域でいうと一番末席の人間なんですね。そんな立場にいながら、ビジネスライクで事を進めますと、それは、反発というか、批判が無い訳がありません。 
私の夫は、今、風の国という第三セクターの温泉リゾート施設で支配人をやらせてもらっておりますので「おまえら夫婦潰してやるぞ・・」とかですね、そんなことも結構あります。でも、意外にそういうことを面と向かって言う方は悪気がなくてですね、「おまえは大嫌いだ」とか言いながらも、最近では、「本当は好きなくせに・・」なんて言い返したりしています。本当は、結構、好きだったりするんですよ(笑)。
 あと、大変だったのはですね、体験パックをやった時に、これはもしかしたら同じようなご経験をされた方もあるかと思うんですが、こういう事業をはじめると、例えば、役場であるとか、受け入れの施設であるとか、自治会とか、取り持つ側であるとか、いろんなところがたくさん絡んでまいります。そうすると、それぞれの責任とか領域というようなものが、どうしても知り合い同士だと曖昧になってくるんですね。綺麗に契約書を交わせないですから。そんな中で、私のようなよそ者の女というのは、とにかく頭を下げるのが仕事みたいな感じです。例えば、農業体験やるときに、その自治会に行って、これこれこうでお願いしますと頭を下げます。そうすると、そこの組織では、この人からでなく、あの人から話を持っていかないと筋が違うよとかですね、そこから来たんじゃやれないね、というようなことがよくあります。私も始めは地元のことが分からないので、なぜ叱られるのかもわからないんですね。
当初の段階では、そんなことでもおへそを曲げられたりとかいろいろとありました。最初の1年ぐらいは、どうして頭を下げて、気を使って、お金払って、叱られるの?。おまけに借りまでできちゃうの?って思っていたんですが、今となっては、いろんな方が協力してくださって、結局これだけのことをさせてもらえているんだと思える様になりました。これも田舎というか、我が島根県石見地域が大らかであるからこそ、と思います。まあ、そういう様な事が当初の頃はございました。最近は、そのあたりのツボ、コツが分かっておりますし、あまり怖いものには近よらないようにしたりとかですね、かなり要領もよくなってまいりました。(笑)

日時: 2007年01月30日 15:03

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