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石見問屋の若旦那は、実は私の夫です。島根県知事も認めるナイスパートナーでござ います♪
「ウチらが愛するもんしか売らない!」がポリシーの石見極上お取り寄せサイト。
「消滅に向かう過疎地」を「極上の田舎」とするためにチョっとイカレタ仲間たちと 取り組んでます。
石見での田舎暮らしに関心のある方は必見。UIターンして来た人の紹介や空き家情 報など。
これからのまち作りの要は「地域のチーム化!」。結まーるプラスの活動のひとつで す。
2000年にスタートした石見地方の観光&定住情報満載サイト。この編集長もやってい ます。
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「田舎は魅力の玉手箱・宝の山発掘体験記!」
~都市と田舎の交流を目指して~
新しい風、田舎と都市のコラボレーション!
最後に「新しい風 田舎と都会のコラボレーション」についてお話させていただきます。さっきイギリス人のご主人を持った女性の方についてお話をいたしましたが、彼女とあった時に、こういう人がうちの町に来てくれたら良いなと思いました。彼女はもちろんイギリス人の方と結婚されていますし、海外での暮らしが長かったので英語はペラペラなんですね。石見地域の観光振興を考えると、これからはアジアであるとか、あるいはアメリカ、ヨーロッパに向けてもっとPRしたいなと思っていたんです。たまたま、彼女に稲垣さんをご紹介した時のことです。稲垣さんの奥様は、地元のお年寄りにカズラのカゴの編み方とか、古布を使ったワラジの作り方を習っているんです。これは大変良いことですね。今、聞いておかないと、その方にはもう教える人もいませんでしたので、このままではあと50年、100年後には、この方のカズラのカゴとかワラジの作り方は残らない。でも、若い稲垣さんが教えてもらっている、教えるおじいちゃんやおばあちゃんも喜んで教えている。そしてステキな作品を作っている。
その時に、カゴやワラジを見た彼女が「私や夫の友達のアメリカ人やイギリス人は、みんなこんなのを欲しがっているんだけど、買うところがないと言っているから、インターネットでこれを出しましょうよ」と。英語のホームページに私が売り込むからと言ってくれているんですね。
これは、本当にステキなことです。石見の山奥のおじいちゃん、おばあちゃんから地域の伝統工芸を受け継いだ若い人がいて、そしてまた別の人が、それを英語圏など他の人々にインターネットで紹介して・・。私は、その光景を見た時に、ふたりを紹介してよかったと心から思いました。そういう風に「田舎と都市」あるいは「古いものと新しいもの」そんなものが融合し、それによってより良いものが生まれていく。
食べ物でもそうですよね。石見は本当に素材は良いものがあるんだけど、料理方法とかがあまり多様でないと思います。そこに都会で様々なものを食べ、飽食の時代を経た人がやって来て、これはこうやってこうするともっと美味しくなるというアイデアや感性を持ち込むんですね。このように、異なる2つが融合した時に新しいものがいっぱい生まれるなと感じています。
別の例を紹介しますと、当社で行っていますイベントに「オタケビと神楽at風の国」というのがあります。これは、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、十数年前に活躍したピンクというロックバンドがありまして、それはそれは、とてもカッコいいバンドだったんです。実は、そのバンドのボーカリストの福岡ユタカさんという方が、たまたま石見地域の出身の人で、伝統芸能の石見神楽と現代音楽をコラボレーションさせて「オタケビと神楽」という試みをしていたんです。偶然、私はピンクのファンだったものですから、すぐに飛びついて、去年の夏に無謀にも風の国で有料のイベントを企画しました。もう赤字覚悟です。夫がたまたま風の国に勤務しておりますし、2人の首をかけてやろうというようなことでやりました。お蔭様で赤字はまったくゼロでございましたが、このような古い伝統芸能と新しい現代音楽が出会うことによって、まったく新しい素晴らしいものが誕生しているんです。それは決して、神楽をゆがめることではなく、神楽の新たな魅力を引き出すことでもあるんですね。このライブは今年もやりますので、ぜひ見ていただきたいと思います。まさに都会と田舎のコラボレーションというか、昔と未来、そして今のコラボレーションという感じです。そんな試みは伝統芸能だけでなく、食文化や伝統工芸や農業などでも、いろんな面においてまだまだ可能性があるように思います。
私は今、自分が遊んで楽しかったから「一緒に田舎で遊ぼうよ」、自分が住んでよかったから「一緒に田舎で住もうよ」という風に言っているんですが、やっぱり一つ悲しいのは、住もうよと言っても、それを充分に受け入れることができないことですね。ですから、私の夢は、その言葉を現実のものにできるように、すでに定住してきている皆さんと一緒に、田舎の可能性をどんどん掘り起こして、新しい事業を次々に興して、この土地の魅力をもっともっと発揮しよう、そうできればいいなという大きい夢を持っております。
そして、最後にはじめのテーマに戻りますが、私が「田舎で見つけたすごい宝物」とは、私がこの3年と8ヶ月間で経験できたことそのもの、今日お話させていただいたのはその10分の1ぐらいなんですが、「これだけのことをやらせてくれる田舎の懐の深さというか、大きさというか、可能性」なんです。それは4年前まではまるで知らなかったことですね。そのことを教えてもらい、トライさせてもらい、実現させてもらっている、そして新しいものが生まれている・・。そんな「可能性」こそ、私にとって「田舎で見つけたすごい宝物」だと思っております。
拙いお話ですが、最後までどうもありがとうございました。(拍手)
日時: 2007年01月30日 15:05
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