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こんにちは! かわべまゆみです。1999年に東京から島根県に夫のUターンにお付きIターンして参りました。
そこで待っていたのは、笑いが止まらないほどハッピーでエキサイティングな田舎暮らしの日々でした。

エッセイetc

◎交流居住リレー・エッセイ「田舎暮しは楽しくて笑いがとまりませんわ♪」

その①「キャリアウーマン田舎へ行く」の巻

みなさん、はじめまして。かわべまゆみです!
私は、7年前に夫のUターンに付き合って、長年暮らした東京都渋谷区から、島根県の『桜江町』という人口約3,600人の小さな町へと引っ越して参りました。
といっても、当時私は、フリーでマーケティング・プランナーという仕事をしており、この仕事が大好きなので、都市と田舎を行ったり来たりしながら、東京での仕事は続けようと思っていました。
まさに『交流居住』のはしりですね。
こちらに来た頃は、地元の皆さんから「都会からこんな、なーんもない田舎によう来たねー」と言われましたが、私にとっては、『都会から田舎』というよりは、『都会プラス田舎』という軽い気持ちでしかありませんでした。
しかも、田舎暮しに対しては、初めてなので好奇心はあったのですが、憧れや期待はまるでなかったのです。
しかし、その軽い気持ちは、いい意味で次々に裏切られていきました。
それまで世の中のことは、そこそこ知ったつもりでいた、バリバリのキャリアウーマン(自称)のさほど高くない鼻はペシャンと折られ、パッチリとした可愛らしい眼(これも自称)からは、何十枚ものウロコがパリパリとはがされてしまったのです…。
今、私の名刺には、このエッセイのタイトル《田舎暮しは楽しくて笑いがとまりませんわ》と記されています。
軽い気持ちで来た田舎、特に期待もなかったここでの暮らし、それがなぜ、「笑いが止まらなくなった」のか、今回から3回に渡って、このコーナーで、ご紹介させていただきますね。(つづく)


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その②「わくわくドキドキ」と「あ~もったいない!」の巻

東京から島根県石見地方に引越しをして7年。憧れや期待からはじまった田舎暮らしではなかったのに、いざ来てみると毎日がワクワクドキドキの連続でした。
たとえば、地元のスーパーに行くと、見たこともない「ボベ貝」や「カメノテ」という食べ物が!(一応食品プランナーでもあるので、各地の食文化は、そこそこ、知っているつもりだったのに…)、畑で間引きをされた小さなコーンの美味しさ!(輸入品の瓶詰めしか知らなかった…)。
さらには、春の山桜の美しさ、夏の夕暮れの香り、秋の紅葉のまぶしさに、墨絵の様な静かな冬景色…。
季節が巡るごとに、ここに生きているということが、なんて貴くありがたいことだろうと、ふっと気がつけば、涙がポロポロこぼれてくるのです。
「あの都会的で合理的でクールな私が、なんという変わり様!!」と、自分でもびっくり。
でも、その一方で使われていない空き家や、山野の資源や、おじいちゃんの手仕事や、おばあちゃんの漬物作りの技などなど、地元の人が見向きもしないものが、都会者の目にはなんてステキなものに映ったか。
「あ~もったいない~。これをこうして、こうやって、こうPRして、こう売って、こう活かせば…。うふふ」と、プランナー魂がうずきます。
ということで以来、石見をPRするために、数々のツアーやイベントや事業などをワクワクしながら、企画・運営することとなっていったのです。
そして、そんな活動を通して、たくさんの人たちが訪れてくれ、住んでくれるようになりました。
7年前には、ここに友達の一人もいなかった私ですが、今ではステキな仲間がいっぱい!
さらには、これまた予想もしていなかった事ですが、仲間が増えると共に、夢や可能性もますます広がり、私の田舎暮らしは、まさに『笑いが止まらない』状況になっていったのでした。(つづく)


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その③ ミラクル連続!奇跡の町「桜江」

田舎暮らしを始めて7年、UIターンして来た仲間たちや地元の人たちと一緒に、毎日充実した田舎暮らしを楽しんでいます。
新しい仲間が増えるたびに、その人たちがまた新しい宝物を見つけてくれる、そして夢が広がっていく…。
しかし、考えてみると、ここ桜江に来て、まず最初に驚いたのは、人口がわずか3600人くらいなのに、ユニークでスゴイ人がたくさんいるということ。
「都会人は“田舎力”のすごさを知らない!」と反省しました。
そして、もうひとつ。「何かを思えば、願えば、何でもすぐに叶ってしまう!」ということ。
都会でプランナーをしていた時は、クライアントの顔色を見ながら、エンドユーザーが望むプランより、ク
ライアントが納得するプランをプレゼンテーションしていた自分。
今、思えば、大好きな仕事だけれど、どこかでむなしさを感じていた気がします。
でも、今は心も想像力も自由!
頭に浮かぶ様々な企画が次々に具現化していきます。
まさに【プランナー冥利】につきます。
だからこそ「田舎暮らしは笑いが止まりませんわ」なのです。
そして思うのです。
「クリエイターよ!街を捨てよ田舎へ出よう!」と。
気がつけば、都会でしか成り立たないと思っていたマーケティング・プランナーの仕事を、今この過疎の町でやっています。
先日、「田舎暮らしの本」の編集長の佐藤さんが、取材でいらっしゃり、「ここは、奇跡の町だ!」と、おっしゃってくださいました。
夢と志を持てば、必ず叶う、ミラクルがおきる町。
今、私は、さらに大きな大きな夢と志を、仲間たちと共に抱いています。


この夢に興味のある方がいらっしゃったら、一度この「奇跡の町」そして「極上の田舎“桜江”」にいらっしゃいませんか?
心からお待ちしています。(完)


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◎かわべ まゆみ プロフィール

大分県出身・マーケティング・プランナー
平成11年5月、夫の実家である島根県邑智郡桜江町(現 江津市桜江町)に東京よりIターン。以来、島根県石見地方に惚れこみ、インターネットを使った地域情報の発信、地域資源を活用した体験交流事業、田舎暮らしツアーなどの定住促進などに、地元の無人駅を拠点に取り組む。平成17年2月には、これまでの活動を母体にNPO法人「結(ゆい)まーるプラス」が結成され理事長に就  任、Iターン仲間と共に過疎地の町作りに積極的に取り組んでいる。また、国土交通省の地域振興アドバイザー等の活動を通じ、全国各地の地域活性化や特産品開発のアドバイス、プランニング活動も行なっている。

日時: 2007年02月12日 15:36

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